2018.07.04
画像で分かる痛みやしびれは、以外に少ない！②
では、今回は痛みの原因についてもう少し掘り下げていきましょう。
痛みの原因
私たちの体で痛みを感じるのは、真皮、筋膜、関節包（かんせつほう）、骨膜です。
では、この真皮、筋膜、関節包、骨膜に何が起こると痛みを感じるの？
①炎症が起こる
②血液がうまく流れず“酸素不足”になる
③圧迫または引き伸ばされる
これらの事が真皮、筋膜、関節包、骨膜で起こることで私たちは痛みを感じます。
※まれにストレスが関係していることもあります。
１９９０年代以降、欧米を中心に行われた大規模な調査“ＥＢＭ”（根拠にもとづいた医療）によって、痛みの常識は変わりました。
日本でも徐々に見直されてきてますが、骨の変形やヘルニア、神経の圧迫など、レントゲンやＭＲＩなどに映し出される画像上の異常は、実はほとんどの場合『痛みとは無関係』だったのです。
画像診断の矛盾
１９９４年、アメリカの厚生省は『成人の急性腰痛ガイドライン』を発表しました。そしてその２年後、イギリスの医師会は『クリニカルエビデンス』という本を出版しました。
これらによると、画像診断で原因の分かる腰痛は全体の１５％ほど、残りの８５％が原因不明だとされています。私も、医療に関わる人間として現場で仕事していると、とても思い当たる節があります。しかし日本ではいまだに画像診断に頼った診断が続いています。
海外では『画像診断のみでは確定診断できない』という事実が広く認識されています。当たり前のように行われている検査の妥当性や治療の有効性を改めて見直すプロジェクト、それが....
“evidence-based medicine（根拠に基づいた医療）、略してＥＢＭです。
現代の医学では、画像に映し出される異常ばかりを問題視してきましたが、最近ではより、総合的な評価が必要だと考えられています。
前に述べたように、主に痛みを感じるのは、“真皮、筋膜、関節包、骨膜です。
次回は、もう少し具体的な内容をお伝えしていきますので、お楽しみに!(^^)!
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